矢田丘陵をMTBで走っていると、矢田寺裏山 頂池付近でなんだか異世界的な光景に出会う。
別になんの変哲も無いお地蔵さんがトレイルにあるだけといえばそうなわけだが…
振り返るとこちらにも…進んでもあちらこちらと散見される地区がある。
一人で走っているとなんだか本当にどこか別の場所に来てしまったのか…と、半ば寂しさも相まってオカルト的な妄想が頭をかすめるわけです。
矢田へんろ道 の道しるべがありました。気になったので帰宅してから調べてみることにしてこの日はトレイルに戻りました。
調べたところ、矢田丘陵東側にある矢田寺にミニお遍路があるとのこと。このミニお遍路は大正時代に大阪の方々が山中に作ったものらしく、戦争で一度荒廃したものの平成に入ってからまた復興されたものらしいことがわかった。そこで後日 嫁と息子を連れて結願よろしく八十八箇所を巡ることにしたわけです。
いつも来る矢田丘陵ですが、矢田寺にお参りするのはもう7ー8年ぶりのこと。紫陽花寺の異名を持つこの矢田寺は、梅雨時期になると多くの観光客が訪れるが、この日はあいにくの雪がチラチラする状況。小さい頃から身近にあるお寺なので見くびってましたが、矢田寺の正式名称は金剛山寺(こんごうせんじ)といい、高野山真言宗のお寺で、679年開基されていることを思うともう1400年の歴史があるとのこと。がぜん楽しみになってきました!
ちなみに駐車場は近所の人が運営する一回500円のところに駐車。いつ見ても立派な参道です。
山門の前に見取り図があります。この山門の前には紫陽花の観光シーズンには拝観料を収める料金所がありますけど、行ったのは2月初旬なので無いです。
山のお寺さんなので石段は長く…
境内までやってきました。猫がいますが、山門からずっと前を歩いて案内してくれました。
紫陽花園。紫陽花の季節には10000本60種の紫陽花が咲き誇ります。容真御流(ようしんごりゅう)という華道の家元でもあるそうです。
境内を散策。本堂まできました。結構荘厳な感じで立派ですが、時期も時期だけに閑散としています。またその風情が山寺然としていいです。
と、一通りあたりを散策した後、猫とはお別れしてミニお遍路へと向かいます。
本堂の左に回り込んでいくとスタート地点の掲示が。
矢田寺のへんろ道についての記述を興味深く読んでましたが、息子がなかなか許してくれませんね…とにかく回りたいようです。途中から私のiPadを奪い、一つ一つスタンプラリーよろしく写真に収めて行きました。全行程は3〜4キロのハイキングの始まりです。
基本ペアでお地蔵さんが並んでいます。丁寧に山道は整備されていて、道しるべもあり、だいたいつぎのお地蔵さんは見えていますので迷うことは無いと思います。
はじめは2〜3か所のお地蔵さんが見えていることもざらですが、だんだん距離間の距離が開き始めます。
険しいとまではいきませんがそこそこの坂道。しかし、要所要所で木が階段状になっていたりと歩きやすいです。
緩急をつけた配置と大きさでなかなか飽きさせません。
登りは57番札所までですが、その前の54番札所には じゅっぷく小屋があり、見晴らし台となってます。
57番札所で頂池からのトレイルと交わります。ここでMTB走行中に見た異空間(笑)を体験したわけです。
そこから66番札所までトレイルとつかず離れず並走したりしながら へんろ道は続き、
ここで別れます。右がへんろ道 表示があるので間違う心配はご無用です。
ここからは下りがきつく、また舗装路に再合流する80番札所直前は
こんな感じの狭い階段です。写真の倍ぐらい急です…伝わりにくいですが。
舗装路にに復帰し、猪除けのゲートを通り
88番で結願!なかなか思ったよりもいい運動でした。7歳児のペースに合わせて1時間半ぐらいの道のりでしたね。
本堂脇に戻ってゴール!
もっと詳しくという要望があるかどうかは不明ですが、じゅっぷく小屋の新聞記事などに色々記載があったり、息子が頑張って撮ったので八十八箇所 お家でお参りできるようにしますかね(笑)
というわけで、結構面白いので紫陽花シーズン 紅葉シーズン MTBの帰り(歩きで)なんかにお立ち寄りされてはいかがでしょうか?
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜