ディスクブレーキ のキャリパー位置調整は結構微妙です。
基本はブレーキレバーを握りながらネジを締めるという単純な作業ですが、これが一発で決まる時となかなか決まらない時があります。
これって機材の問題?下手だから?とか迷宮入りする事もあり、まあこんなもんで!って諦めた次のライドで、??スリスリしてるやん〜って経験ありませんか?
これを一発で決めれたら素敵やないですか?
それを実現してくれるのがこの治具!グランジ ディスクローターセンターリングツールです。
このほかにもAmazonでチラホラ似たものがありますけど、基本的に全部同じところが作っているのか見た目も機能もそっくりです。なので一番安いグランジを買いました(購入当時)。
これはハンドル握りながらとか必要無し!キャリパー止めているネジを全緩めして、カタカタ状態で何度か握る。(キャリパーが歪んだ位置で付いているとピストンがずれているかもしれないので、一度パッドの間をこじ開けて緩めてから握った方がいいです)
するとディスクローターとキャリパーの間に微妙に隙間があるのでそこにこれを差し込む。その時ズルズルっと抵抗を感じながら入っていきます。
注意点として一般的なシマノの1.7mm厚ディスク専用です(大体のディスクはこの厚み)。ダウンヒル用などの厚いローターには使用できません。治具の連結部分に割れが出ます。
それと、160mmローターを中心に使えると言ったところ。203mmはアールが合わなくて使えません。
この二点ですが、ほとんどの方はクリアできるのではないでしょうか?実際一番擦るのは4ピストンのダウンヒル用キャリパーに203mmディスクだったりしますが(笑)工夫とアイデアで応用は出来そうですけどね。
この銀色の板の厚みがディスクローターとパッドのクリアランス。それが均一に確保されたことになるので、前後のナットを交互に焦らず締め込んでいけばオッケー。これで均等なクリアランス確保できるというわけ!
いやこれは簡単確実。いいんでは無いでしょうか?特に私がいいなと思う点。これでダメなら機材がおかしいという事。それがはっきりわからずモヤモヤしながらメンテが一番精神上よろしくない!
ケース1
概ね問題ないけど、一箇所だけシュッとする場合は ローターの歪み。
ローターを修正するか、新しい精度のいいローターを買いましょう!
ローターの若干の歪みはツールでできます コチラを参考にしてください!
ケース2
キャリパーを固定するナットを締めこんでから空転させたとき全面当たってくる。
最後締め込むときにキャリパーが傾かないでしょうか?ローターごと傾いてる場合は台座の精度が悪い。キャリパーの精度が悪いのどちらかです。
他のキャリパーを持っているならつけてみて問題なく作動する場合はそのキャリパーに歪みがあります。買い直すかお店に相談しましょう。
キャリパーの台座面を調整するのもアリかもしれません。
ケース3
上の続きで他のキャリパーでも同じ症状が出る場合。台座の精度が悪い事が挙げられます。この場合はフェイシングが必要。
いわゆるホイールの回転軸と台座が平行になってないのを修正する必要がありますね。
まあある程度でも使えてしまうだけの遊びはあるのでどこまで突き詰めるかですけど、とにかく当たらないもしくは邪魔にならないところまでは追い込まねばなりません。
自分でフェイシングするとなるとこれが必要です…高い…個人で持つものではない気がしますね…
まあそういう事で、色々ありますけど、自分でできる範囲を超えてくる場合があります。オススメはできないですが、ケース2 3の場合は締め込む前の隙間にアルミ箔などを少しづつ入れて行って歪みを取っていくと一応擦れは防げます。これで良しってわけでもないので、原因を究明した上で対処していかねばならないのは確かです。(私の過去記事)
とりあえずちょっとした治具ですけど、コストパフォーマンスは最高!レース前のテンパった時や、輪行で他の人に気を使いたくない〜って時などは精神安定剤がわりにもなりますよ〜(笑)
というわけで皆様にも良きサイクリングライフを〜!