今回はちょっと見るべきポイントが多いので、ドロップハンドルとは?握り方と言うところから、計測ポイント 形状の種類を順を追って解説します。お付き合いくださいませ。
ロードバイクのハンドル形状といえばドロップハンドルが一般的。
確かに大会とか出ようと思うと、トライアスロンを除いてドロップハンドルでないと出れないです。
いわゆる下にグッと回り込んだこの形状ですね。ではこの形状の利点は?と言いますと、MTBで用いられるフラットハンドルが横一直線なのに対して、曲がった形状の為、色々なポジションがとりやすい事が挙げられます。
一般的に一番使うのが黄色い丸のブラケット
疲れた時には緑丸のショルダー 手が痺れてきた時なんかですね。
力を出してスプリントしたいときに握るのが赤丸の下ハン
もっと〜という時の青丸の下ハンも…でも視野は狭くなるので一般道で使わないかな?危ないですよね…ブレーキ遠いし…
上から見ると緑丸が先程のショルダー
紫丸が上ハンです。上ハンは登りをゆっくり登る時、開けた平坦で休憩しつつ進む時などのポジション。一番体が起きるので空気抵抗は増えますけど、お腹が圧迫されないので呼吸が深くなる為、体勢的に楽です。視野も一番確保しやすいですね。
と色々な握りができるので状況に合わせて乗りやすいのがドロップハンドルの特徴です。
ざっくりいうと下へ行くほど空気抵抗は減り、力を出しやすい反面 視野は狭まります。下ハン握ったら歩きスマホ感覚になりますね…
それと当然ながらブレーキレバーから遠くなればブレーキ変速共にとっさにできなくなる為、市街地走行では実用度が下がります。
皆さまは大丈夫かもですが、特に私の様な初心者では赤丸の一般的な下ハン持っても結構窮屈で長続きしないのでほぼ握らないです…精進が足りませんね…
それはさておき、大体の握りがわかったところで、自分の目指すカスタム、握りたい感覚を考えた上、選ぶにあたっての計測方法についてです。
画像は3Tの画像をお借りしてきました。
3Tや多くのメーカーではc-c(芯ー芯)の計測が一般的ですが、時々外ー外計測になってる時もありますのでご注意を!c-cとはパイプの真ん中同士を結んだ長さです。握るところのパイプ直径が大体において25.6mmなので外ー外で計測されている商品が420mm幅だーと思いきやワンサイズ小さなc-c400mmの物とほぼ同サイズになっちゃうのでご注意あれ!
それを踏まえて計測ポイントは
ブラケット位置の幅(W 、 width)
ドロップエンドの幅
リーチ
ドロップ
この4点です。ドロップエンドの幅は表記されてない場合も多いですけど、普通のドロップハンドルでは数度のフレア(末広がり形状)になってるだけなのであまりブラケット側とドロップエンド側の幅に変化はありません。(むしろ一つしか表記されてない場合はドロップエンドの幅と見た方がいいです) しかし今流行りのオフロードまでカバーするグラベルロードなんかではフレアのキツイモデルもありますので要チェックです。
これはLaufのグラベルモデルですが、ドロップ部分のフレア角度が表記されてます。少しバックスイープ(上ハン部分がサドル側に曲がっている)も入ってます。こういったモデルには幅や形状の表記がたくさん書いてたりしますね。
ここら辺が計測ポイントなので実践。リーチ ドロップ 幅を計測します。
c-cで420mmですね。バーテープを剥がすとより正確ですのでバーテープ交換時に計測しておくのもいいかもです。
リーチは約80mmですね。あてがってる画像がいい加減な感じですが…しっかり計りましょう。
次にドロップ120mmぐらいです。
とこんな感じ。
合わせて計りたいのがステム長
ステムに表記されてる場合も多いのでそれを確認すればいいんですけど、一応測っておきましょう!80mmですね。
このステム長とリーチを足した長さ私の愛車で言うと160mmがコラムからブラケットまでの距離の目安になります。新しくハンドルを替える際にはリーチなども変わるのでステムも合わせて変更して乗車ポジションを理想に近づけましょう!
では最後に形状の種類です。ドロップの曲がり具合で大きく分けて3つに分けますけど、正直境界は曖昧です。雑すぎる絵で申し訳ないですが、こんな感じ(笑)
シャロー
アナトミック
アナトミックシャロー
シャローは均等に曲がっているタイプで下ハンを握るときに少々握りにくいけど、ブレーキレバーには届きやすいタイプ。
アナトミックは曲の一部がフラット化されている為、しっかりと握りやすいけどブレーキレバーが遠くなります。
そのいいとこ取りをしたのがアナトミックシャローと呼ばれるタイプで、握りやすいけどそこそこブレーキレバーが近い感じかな?コンパクトと呼ばれることもあり、ドロップ リーチ共に少し短目の設定。
最近人気のハンドルとなります。人気とか書くとそうなのか〜ってなりますけど、用は何をチューンしたいかが重要なわけです。それが決まれば自ずと欲しいサイズ形が見えてきますよね。正直今のハンドルの形状に比べてどうか?なのでカテゴリー化しても無意味かな??なので形状の変化で何が変わるかを見ていきましょう!
ではリーチが長くドロップが大きいと何がいいの?って感じですけど、それだけ姿勢の変化を大きく取れる為、メリハリがつきやすくレース向き上級者向きと言えるかもしれません。正直私はそれほど下は握れない為、ドロップは小さめでも、手が入りやすいぐらいのモデルが欲しいなあ…といった感じになってきますね。
それとリーチを短くするとハンドル操作がクイックになりすぎる。少しの動きで大きく角度が変わる為、高速巡航向きではなくなります。逆に長くなると、高速安定性が良くなる感じ。逆にコーナリングも高速でも安定しますがクイックさは失われます。
注意として上にも書いた様にステム長とリーチを足したトータルの長さとなるのでカスタムするときは最終の長さをどのぐらいにするか?が重要ですね。
完成車の標準ステム長は80mm〜100mm(大きなサイズのフレームには長めのステムになる)にリーチが80ー100mmじゃ無いでしょうか?
例えば上の写真のマイバイク(Pivot Vault 2015)。私(身長186cm)のバイクは80mm 80mmとなってますのでシクロ車と言うこともありバイクの大きさからすれば短め。クイック気味に作られている模様(中古なのでもしかしたらステムは変更されているかもですが…)
というわけで今のハンドルの数値と比較して、どんな味付けが欲しいのか?でドロップハンドル形状が決まってきます。
重要な事を後回しにしてましたが、ハンドル幅。これは基準がハッキリしてます。肩幅です。ここでいう肩幅とは?鎖骨を肩まで辿っていったときの終わり。触ってみると少し尖った部分があると思います。ここが肩関節。
この肩関節の幅から 前にならえ するとその幅が中立なハンドル幅になるというわけ。これを基準に狭いと脇が自然に閉まるのでよりエアロポジションだけど窮屈に。これよりも広いと脇が空きやすいけどハンドルを押さえ込みやすいので荒れた路面には対応しやすくなります。シクロ グラベルなんかではちょい広い選択。スピード重視なら狭め?って初心者はまずニュートラルな肩幅からかな?
まずは自分のハンドルと肩幅をチェックですね!
というわけでまとめます!
- まずは自分のハンドルをチェック!
- 今の不満ポイントを考える!(自分の握りたいポジションも考慮して)
- リーチ ドロップ 幅 ドロップ形状などに不満ポイントを落とし込む!
- 最後にステムとセットで購入を考える!(ハンドルのクランプ径を確認。大体31.8mmだとは思いますが)
以上です!これでポジ出しポジ出し!あまり沼にははまらない気にしない…(笑)
ではでは駆け足で分かりにくかったかもしれませんが、私のハンドル選び方でした。
皆様にもよきサイクリングライフを〜!