自転車フレームにはケーブル内装タイプと外装タイプがありますが、最近ケーブル内装が増えましたね。これって非常に見た目もスッキリするし、おそらく空力的にも良いんでしょうけど、メンテの際にはクセが出てきます。
ケーブルの通しの難易度はフレーム形状や設計によりけり。最難関部分はBB周りとなりますが、意外と自分でもできちゃってます。物によってはBBを外さないとできないものや、特殊工具が必要だったりとありますが、私は一応、糸 磁石 クリップで通せない時は通すか〜なんて呑気に構えてますけど使用したことはございません。
じゃあやってみようか!って方にちょっと待った!勢いでディレイラーの端っこを切ってシフター側からエイって引き抜くと後悔するかもしれませんよ!ってお話。
メンテの場合は元々ケーブルが入ってますから、それをガイドに入れ替えれるので構造だけはしっかり把握して置きましょう!そうすれば最初から通さねば〜ってことが無くなります。
ここから本題!
ケーブル内装式のフレームの場合、
- フルアウター
- フルアウターでは無くフレームの中はインナーワイヤーのみ
この2種類です。見るべき点はケーブルの入り口。
これは私のMTBについてる物ですけど、ただ穴が開いていてキャップのゴムのみです。触るとゴムなのですぐにわかると思います。こういうタイプはフルアウター。ケーブルのアウターごと突っ込みます。
ケーブルを通してゴムのキャップをする前の段階の写真です。
フレーム内でもアウターがある分、フレーム自体がカーブしていても問題無く力が伝わります。当然抵抗が増えるので可及的に直線のほうが有利なのはいうまでもありません。
こういうアウターの受けがついているのがもう一方のタイプ。基本ネジ留めでプラスチック製など硬い素材です。ここにアウター受けの先は裸でインナーが通ります。アウターケーブルにテンションかかった時に簡単に変形しては意味ないですからね。
これはアウターキャップがそのままフレームに刺さってるタイプ。蓋はありませんがこの先は裸線になってます。
BB周りはどうなっているかと言いますと
こんな感じです。インナーのみでカーブしてます。それ以外の部分はフレーム内で浮いている状態。見えませんがそうなってます。と言いますか蓋を開けたら泥だらけでびっくりしました…
理論的にはフレーム自体がアウターの役目をしてくれているのでフルアウターである必要はないんですが、フレームの設計の自由度の点ではフルアウターの方が有利です。
しかもフルアウターでも同じですが、フレーム内でのワイヤーの交差が問題です。絡まった状態だと、フロントディレイラーを操作した時にリアディレイラーも一緒に動かされてしまう為、リアディレイラーの動作がスパッと決まらなくなります。
変速が決まらない時に最後に疑うのがここって感じの盲点ポイントですね。具体的には整備時にフロントディレイラーを操作しながらリアディレイラーに手を置いて少しでも振動が来たらおそらく内装部分での絡みです。
というわけで見えないフレームの中にもご注意あれ!フロントシングル化されてるフレームも多いし電動化の波の前ではあまり関係ない話になりつつありますが、まだまだ大事に乗りますよ!
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!