フルサスについて初めに書いて以来 始まった「MTBフルサスペンションは難しい」シリーズ。今回はちょっと休んで実践編です。はじめに言っときますけど今回は全然結論出ないです。ただ私がダメダメだなあ…ってだけの回ですね(笑)
はじめに ペダルボブ ペダルキックバック アンチスクワット リアサスの分類 アンチスクワット計算その1 その2
ときまして、今回で8回目となります。これを記事一つにしようと思ってたのが自分で信じられないです…ってか調べだすとなかなかボリュームが増えてしまってワチャワチャしてましたが、なんとかここまで来ました。
今書いてるのは梅雨真っ只中で、勉強はすれどもなかなか乗る機会に恵まれず、検索検索からの机上の空論で進んでるのもあって、いい加減実践へ!
というわけで、ペダルボブとアンチスクワットについて色々体験してみることに。
とりあえず調べたいのは
私のバイクはシングルピボットなのでこんな感じでアンチスクワット%を出しました。(どうやって出してるのって方はペダルボブあたりから読んで頂けるとわかりやすいかと思います)
ちょっと説明しますと、前輪に引かれた青色の垂直線に対して、ライダーの重心COG(赤丸)から水平に伸ばした線との交点緑丸がアンチスクワット100%です。
それに対して後輪から引かれた斜めの紫線がどこで交わるか。それがアンチスクワット100%の位置と比べて地面から何%の位置にあるのかでその自転車のアンチスクワット%が求められるわけです。
ということは、サドルの位置でCOGは変化しますので、アンチスクワット100%の位置は下がります。それとギアがどこにかかってるかでも変わります。ということで、
- ほんとにアンチスクワットが効いてるのか?
- サドルを下げる(COGを下げる)とアンチスクワット効果は上がるのか?
- ダンシングした場合(COGを上げる)はアンチスクワット力は下がるのか?
これが私の素朴な疑問。
写真の大きさに少し合わせた感があって線引きが曖昧な所もありますが、大体アンチスクワット%は110%ぐらいでしょう。
ですので、シッティングで平地を漕いだ場合、踏み込んだときにはリアサスは伸びるはずなわけです。正直半信半疑…
1、 ほんとにアンチスクワットは効いているのか?
って言っても記録しようがないので、文章で失礼…アンチスクワットを意識しながらとりあえず普通に漕いでみると??今まで感じてたサスのペダルボブがあまり感じられない…
ちょっと雑に踏んでみると、やはりボビングが始まる。なるほど拮抗して沈みが軽減されてるのか〜なんて思いながら色々漕いだ上で、リアサスにそっと手を当てて漕いでみると……!
めっちゃ恥ずかしいんですけど、私がペダルボブしてるな〜って思ってたのって実は逆…2時から4時ぐらいにかけて実はサスは伸びてまて、6時の下死点までくるとドスンと落ちるように縮むの繰り返し。
そうです、アンチスクワットは後輪が進む力で持ち上げられてるので、トラクションがかかってるところでは持ち上がり、減速すると消失してしまいます。
(この後ハードテイルのバイクを漕いでみるとやっぱり踏み込んだときには沈みますわな…変な感じですわ…恐るべしフルサス!)
ですのでシッティングでくるくる回している分には上下動も緩やかでそれほど気にすることもなかったということ。おそらく1時〜3時まで踏む感覚って言う効率いいペダリングを実践できたらかなりリアサスのデメリットは解消できそうな気がしました。とりあえずペダリングで精進しなくちゃ…
2、サドルを下げたらアンチスクワット効果は上がるのか?
これについては正直よくわからず…ってかアンチスクワット量の定量化をしてないので比較はできませんね。正直ベタッと低くしたら20%ぐらいは変わりそうだから結構目に見えた変化あるのかな〜って期待してましたが…ちゅうか漕ぎにくいわ…(笑)
3、ダンシングするとアンチスクワット効果は下がるのか?
そう、ダウンヒルバイクでアンチスクワット%をだすと、実は150%やそれよりも高いものも多いらしいんですね。これはなぜか?と言いますと、
これはコメンサルのダウンヒルバイクですが、サドルがもともと低く設定されてまして、座って漕ぐ設定にはなってないんですね。
私のバイクは里山モデル(笑)なので、110%です。ダンシングではCOGが上がってアンチスクワットが100%を切るので、ペダルボブするはず〜っと挑んでみましたところ…
まずもって縮んでるのかどうかを手でリアサスを触って確認していたのに、手が届かない…
とりあえず雑にダンシングしてどうなるか見てみると、思いの外前傾姿勢になっているらしく、フロントサスがメチャメチャボブってくるんで、ここでthe End…
情けねえ…情けねえ…色々自分のペダリングの悪いところが出て来たよ…
後日矢田丘陵にて…梅雨の晴れ間にそそくさと息子と乗りまして、雨で緩んだトレイルを傷付けぬようソロリソロリと走り回ってましたら、上りの区間で後輪がズルッとぬかるみに取られました。その時リアトラクションを失った私の車体は一気にアンチスクワット力を失い、下死点まで踏み抜いた反動も相まって思いっきりボブ発生。
そう登りのしんどいときに起こるリアトラクションロス、この時の絶望的なペダルの重さはアンチスクワットが抜けるのも関係してるのね…と自嘲気味に笑いながら進みましたとさ…
トホホ精進します。次はアンチライズについて少々…期待されずにお持ちください。一部で懐疑的な意見が多いので…(アンチライズへいざいざ!)
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!