マウンテンバイクと雑記の日々

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MTBは環境破壊なのか?里山を愛するMTB erからの気持ち

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定期的に見るMTBでの山の活用ニュース記事。我々からすれば日本のどこかでまたMTBトレイルができるなんてことはすごく嬉しい記事だったりします。

しかし…実際のところ肩身の狭い思いを全国のMTB erはしているのが実情。しかもそういう記事のコメント欄にはMTBerは環境破壊だろとか書かれることもしばしばです…

しかしここで怯んでは行けません!私は里山が好きでMTBに出会いました。だからこそ言いたいんです。里山を守れ!MTBは里山を守れるんです!

これを読んでください。里山について書かれた環境相のページです。里山は危機的な状況に瀕しています。里山とは今まで人が生活の上で関わってきた山の事。人間界と自然界の緩衝地帯。人は山の恵みを得。その代わりに整備をし、山の生き物に還元してきた大事な共生の場なのです。ある話によると現在絶滅危惧種に数えられている日本の種の中で里山の生き物は60%だともいう話。

元々 人間が手を入れた場所だけにいらなくなったから原生林に戻れば解決なんて単純な話では無いんですよね。おそらくMTBでの利用を環境破壊だなんだという方は都会の方なんでは無いか?自然=手付かず みたいな構図で考えられているのではと思うわけです。

今農村部での過疎化は深刻です。限界集落も多くあるのは事実。林業も海外産の木材に押され、そもそも家も西洋化しているのも事実。人口減少は農村部に限らず日本全体の問題になっています。この中で里山利用が国でも叫ばれているこの実情にMTBerは蚊帳の外でしょうか?

MTBはどこでも踏み散らかして走るわけではございません…倒木を退け、道を整備しなくちゃ走れません。私は有料トレイルのボランティアの立場ですが、結構大変です。でもこれは環境破壊をしているとは思ってません。治水のために穴を掘るとすぐに生き物たちがやってきます。イモリにヤゴ カエルに今では珍しいと言われるゲンゴロウまで。生態系が少しづつ形成されていくのを感じます。

鹿のお尻を見ることもしばしばありますし、出会ったことはないですが猪の痕跡もよく目にします。別に私どもが居るから生き物が集まってきたわけではないですが、少なくとも悪くないので生活してくれてるのでしょう。

実際問題として住宅地に出てくる野生動物のニュースって毎冬見ますよね。これって住宅街が山に進出したケースもあるとは思いますが、結構街中に出てるケースとかそれとは違います。ここには2通りの原因があって、餌不足が深刻な時に降りてくるケースと里山が生い茂ることにより緩衝地帯が曖昧になり人間の住むすぐそばまで降りてきやすくなってしまってるケースです。

餌不足は気候の問題もありますし、いわゆるドングリも豊作不作があります。しかも里山利用が減った分、ドングリをつけるような広葉樹が減ってしまってて餌の生産量自体が落ち込んでいるといいます。立ち枯れた広葉樹もそのままに荒れ果てていることもしばしばです。

それと生い茂る里山はなぜいけないのか?そこには理由があって、間伐された管理されている里山は見通しが良く、大型の野生動物にとってそこで寝泊まりするには少し危険な地域、餌を求めてウロウロするぐらいの地域となります。そうすると人間の生活圏である農地などへの被害が減るということです。

放置竹林問題なんかもあります。今まで竹の子栽培をしていた竹林が荒れ果てた姿は奈良県民としてはほど近い京田辺あたりではよく見る光景です。放置竹林は地下茎でどんどん範囲を広げてしまうため、他の広葉樹林などを侵食して行っています。これに関してもタケノコなどの食用も竹製品も需要の落ち込み 海外産の進出などで放置に至っている構図は日本各地に起こっています。

それでは竹利用を積極的に〜なんてことも一方ではあるものの、経済的なことはなかなか回していくのは難しいですよね、簡単にできるなら放置されてないわけで…

 

と何かと難しい現在の里山の現状と、昔の生活では利用していた里山をどう利用していくか?という問題に、多くの自治体はボランティアで里山整備などに乗り出しているのが現状。その一端に私どももいるということなんです。

ですので私たちMTBerは胸を張っていればいいんです。里山を整備するようなボランティアにたまには参加して、顔見知りを増やし、MTBの市民権を構築していくとか、そもそもMTB愛好会の団体で保全ボランティアをしているところも関西だけでも多数あるのを聞きます。グレーゾーンだなーとかで表に出ていない団体ももっとあると思います。

確かにMTBで勝手気ままにぶっ飛ばしてたら嫌われるとは思いますが、里山利用と環境保全は両立するのだ!ということを胸に山を愛していきたいなと思います。

最後にルールを守り、ゴミなどはもちろん持ち帰る。共生の路を歩んでいきましょう!

ってか里山は楽しいよ!里山の利用も多様性が必要!トレランだってハイキングだって 山菜やキノコ狩りだって、昆虫採集だって色々ありますよ。その中の一つにMTBでしょ。いがみ合う必要は無い!いがみ合う以前に人数が足りないんです現状は!

胸を張ってMTB erとしてボランティア!これでしょ!

 

ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!

 

  • B!