今日はヘッドパーツのお話。まずはヘッドパーツって何?って話から。
これは息子のMTBフレームの写真ですが、矢印部分。いわゆるフロントフォークの接合部分に動きを滑らかにするためのベアリングが入ってます。そのベアリング部分がヘッドパーツというやつです。
ちなみにヘッドパーツの入っている前のチューブがヘッドチューブと呼ばれています。ヘッドチューブの拡大写真が下です。
写真ではわかりづらいですが、赤い色のフレーム上下に黒いパーツがありまして、そこにフロントフォークが刺さっています。
これは違うバイクのフォークですがヘッドチューブから抜き取った時の写真です。写真のコラムは1 1/8のストレートコラムです。
このコラムが上下ベアリングを介してヘッドチューブと接するのでグルグル滑らかに回るというわけ。
ではこのヘッドパーツには4種類ほどの規格が存在します。
- スレッド
- アヘッド
- ロープロファイル(ゼロスタック)
- インテグラル
大まかにこの4種類。
スレッド式はママチャリなんかのヘッドパーツで、
こんな感じ。中にスレッド(ネジ切り)があるのが特徴で、2000年あたりのオールドMTBなんかでも存在してるタイプ。今となってはスポーツ車では競輪タイプのピスト車なんかには採用されていたりします。
上部に六角ナットがある為すぐに見分けがつくと思います。あと、後フレーム規格についてはアヘッドタイプと共通な為、アヘッドに改装されている可能性もありますが、六角は残ります。
基本的にヘッドパーツ内でフォークコラムが終わるので、
こんな感じのクイルステムがついています。見た目的には外見的にも細身にスッキリ仕上がります。
この他の規格についてはフォークコラムにステムを直付けしていくアヘッドタイプとその亜種に進化していきます。
ちなみにヘッドパーツは圧入なので取り付け取り外しに専用工具が必要です。
次はアヘッドタイプです。昨今減りましたが、一昔前までは主流でした。上のスレッド式と異なり、フォークコラムが上に突き出してきて、ステムを直接フォークコラムに固定するタイプになります。これ以降に登場した物の原型がこのアヘッドタイプです。
フレーム側の規格がスレッドと同じなのでこれもまた圧入。
これがアヘッドタイプのヘッドパーツです。フレーム上下にボコっと出てます。しかしヘッドチューブはスッキリしてます。これがアヘッドの特徴。このヘッドチューブがスッキリというところは後述するインテグラルを読めばわかっていただけると思います。
先程のスレッドタイプと同じくキノコのようにボコっと出た感じになってますが、上に六角がございません。これがアヘッドタイプ。コラムが突き抜けてくるので上のキャップもでかいですね。
ちなみにこのキノコの様に出ているのはベアリングが収納されているから。上の写真の様にレース付きのベアリングが格納されてます。簡単にヘッドパーツ外に盛り上がったベアリングがあるタイプがこのアヘッドと思ってください。ここが分かれ目。
次に登場するのがゼロスタックとかロープロファイル セミインテグラルなんていわれるタイプ。基本アヘッドと同じ様に圧入式なのですが、外見からヘッドパーツが見えません。まさにスタック(つまり)がないって感じなのかな?
こんな感じ。これには理由があってシールドベアリングをヘッドチューブ内に格納する為、フレーム側ヘッドチューブが少し太い規格になります。
こちらも圧入でして、圧入したヘッドパーツ本体にベアリングをはめている感じ。これがセミインテグラルと呼ばれる所以でしょうか?
単体の見た目はこんな感じになります。先程までよりも明らかに薄いですね。
最後に外見からわかりやすいインテグラル。
先程の写真の拡大ですが、ヘッドチューブに外見上段差があります。これはインテグラルの証です。カーボン車なんかだと緩やかに膨らんでたりしして、段差とまではいかなくても広がています。ヘッドチューブ内には段差があります。
今主流はこれになりますが、またもや規格が乱立状態でして…
単体の見た目的にはこんな感じになります。
基本的にフレーム側に段差があるのでポンと置くだけですので専用工具不要です。
と言った感じです。正直インテグラル以外のものは規格が乱立そこまでしてないので、測ればなんとかなるんですけど、インテグラルに関してはフレーム専用が多く、一筋縄にいかないことが多いです。あかんと思ったらすぐ自転車屋さんに相談ですね。
基本的に特殊工具要らずでインテグラルはいいんですけど…壊れて交換だ!って時も壊れたやつを基準に選ぶ方が簡単なので保存しておいた方が無難ですね。
というわけでヘッドパーツあれこれでした。もう少し突っ込んで内径 外径についてはまたの機会に書くかもしれません…(笑)
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!