ボトムブラケット通称BBにはいろいろな企画が乱立しており、クランクの外し方も様々。
大きく分けて、クランクには
- ワンピース型 BMXなどに使われている多いらしい
- ツーピース型 シマノのホローテック2のような形。右クランクと軸が一体となっている
- スリーピース型 昔からあるカートリッジ式
の三種類になっており、その中でも各社しのぎをけずった結果ツーピース スリーピースとも企画が乱立状態になっていて、外し方も様々になっているのが現状。
ここではコッタレス抜きを使用するスクエアテーパー型の外し方を説明します。(ISISやオクタリンクもアダプターを使えばコッタレス抜きでクランクの取り外しができます。裏技的にBB30も外せますので後で記載します)
今回使用するのはコッタレス抜きとアーレンキー。私のシマノPROのツールボックスにどちらも入ってます。(ツールボックス詳細記事はこちら)
まずはクランクを固定している反時計回りに回してフィキシングボルトを外します。これは結構硬くて、いらないフラットバーなどのハンドルを使ってトルクをかけていきます。8mm~10mmのアーレンキーで取り外し可能です。画像は緩んだところです。実際クランクと水平にしてクランクとともに押し下げるようにして回します。
外れたらこんな感じ
オクタリンク ISISの方はこの時にアダプターをフィキシングボルトの抜けた穴に入れましょう。専用のコッタレス抜きもありますのでそちらでもいいかもしれません。このアダプター検索すると出てきますが、500円ぐらいします。(少し先をフラットにするだけなので、適当なワッシャーでも代用できないことはないと思いますが…)
次にコッタレス抜きでクランクを外します。これがコッタレス抜き。ちなみに上の写真に写っているものはシマノのツールボックスのものですが、オクタリンクも外せるのでおそらくISISも外せる仕様になってます。
外筒と内筒の2ピースで出来ており、内筒を時計回りに回転させると外筒から先端が飛び出てくる構造になってます。
自転車が変わって申し訳ないですが、この外筒を今抜いたフィキシングボルトのところに時計回りで装着。この時内筒は一番引っ込んだ状態にしておいてください。
回らなくなるまでしっかり装着し(この時に工具を使う必要まではないですが、しっかり最後まで入れておかないとクランクのネジ山が舐めてしまいますのでご注意を!)次に内筒を回らなくなるまで時計回りに回して行き、そこからはモンキーレンチを使って時計回りに回転させていきます。そうすると内部で内筒がクランクの軸を押して、固定されたクランクが引き抜けてくるという構造。
このときは非常に固く、ネジ緩めとフラットバー使いました。時間が経っていると固着しているのでご注意を…逆側も同じ作業をすればオッケーですね。
戻すときはクランクを軸に装着し、フィキシングボルトにグリスを塗り時計回りに回して固定すればいいです。しっかり締めておきましょう。
番外編として私の愛機 Cannondale Habit Carbon3 2016年モデルはBB30が採用されています。フィキシングボルトも中空になっており、クランク装着時でも向こうが見えます。
フィキシングボルトの外し方は同じ、コッタレス抜きも装着できますが、内筒が押すべきクランク軸が中空なため、内筒を回転させても脱離力がかけれないです。
実はこのクランク軸の中にもネジが切ってあり、そこに内筒を固定する必要性があるのですが、これまた専用工具が必要です。この専用工具を購入してもいいのですが、何のための工具かわからないものがどんどん増えるのも困るということで、何とか外せないか?という方のための裏ワザを記載しておきます。
少々強引なので自己責任で…
フィキシングボルトを抜いた中を覗くとクランク軸との間に段差が見えます。黒色がクランク 銀色が軸です。この段差がキモとなる段差です。外筒をまず装着し最後までしっかり閉めます。
要するに、先ほどの段差に外筒が当たったということ。このまま回せば銀色の軸を押せます。
なのでゆっくり力をかけながら外筒をモンキーレンチでねじ込んでいきます。この時にクランク側のネジ溝に力がかかっている状態なのでしっかり事前にグリスを塗っておいてください。
そのままゆっくり回していくと段々外れてくると思います。いきなりグルンと回るというよりもジワジワ回る感じですけど、力の入れすぎで指を詰めたりしないように慎重に行ってください。
これで回らないよ!という方は専用工具を買われるか、ショップに持ち込んでください。キャノンデール取り扱いの店に言うと取り寄せてくれる模様です。
以上クランクの外し方でした。
ホローテック2は所有していないので詳しくは言えませんが、左クランク側面にあるボルトを二箇所緩め、左のクランクを外してから軸と一体化した右クランクを引き抜くみたいですね。軸の装着に専用工具が必要とのことです。
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