私のMTBが納車されてからやりたかったことが2つ。ドロッパーポストの導入とワンバイ化である。
以前の購入記でも書いたので簡単に書くと、私のMTBは2016年モデルのCannondale Habit Carbon3で、納車が2018年7月。いわゆる型落ちモデルをお安くゲットしたパターン。そうすると、たかが2年といえどもMTB業界の規格変更や装備の常識というのはすでに変わってしまっているわけである。
大きな変更は3点。ほぼ全車種ブースト規格に移行し、ドロッパーシートポストは10万円ちょいのモデルでも標準でつくようになり、ドライブトレインは1x11が常識。(1x11とはフロントシングル リア11速の略式表記)高級モデルともなると1x12が装備されており、今後下位コンポでも12速が導入されれば、おそらく12速が当たり前の時代がもう直ぐそこに迫ってきているような気もする。
それはさて置き、予てからの希望 ワンバイ化に乗り出せ!ってことだが、ワンバイ化の利点を一応書いておく。
- フロントディレイラーの必要がなくなり軽量化
- 変速がシンプル
- 清掃が楽
- チェーンが落ちにくい(これについては対策をすればの話)
- 見た目がシンプルでかっこいい
このような利点が挙げられる。その反面、欠点としては
- 変速のレンジが狭くなる
- チェーンラインが高速 低速ギアで斜めになる。
このことが挙げられる。特にチェーンラインに関してはフロントチェーンリングの対策をしないとチェーンが落ちまくる事態が発生するため、きちんと対策を取らねばならない。
ここで最大の欠点は変速レンジが狭くなるという点。
今現在の仕様は、リアは10枚 11-13-15-17-19-21-24-28-32-36t フロント2枚 22-36tである。ちなみに”t”とは”tooth”の略で何個歯車の歯があるかを表している”丁”と表記される場合もある。
この場合 ロー側 フロント22t リア36tで約0.61。ハイ側 フロント36t リア11tで約3.27である。これはクランクを一回転させるとロー側でタイヤが0.61回転し、逆にハイ側で3.27回転することになる。その差5.3倍のレシオを持っていることになるわけだ。これがフロント一枚にするとリアスプロケット11~32のみに依存するので3.27倍のレシオに縮小されてしまう。
しかし5.3倍のレシオをフル活用しているかというとそうでもない。
実際のスプロケットを見てみるとやはりハイ側もロー側も仕様頻度は低め。汚れが中央に集中していて、特にロー側はインナーでインナーで使うので、下2段はほとんど使ってない状態。使っていないギア比はイン側 ロー側ともにありそうな感じ。
特にハイ側に至ってはブロックタイヤということもあり、あまりスピードを出せないし私には必要ない。
しかしロー側は激坂、しかも山の中では根っことかの小さな激坂の連続もあるので、ロー側はあまり削りすぎると手押し区間がいたずらに増えるだけになってしまう。
というわけでフロントチェーンリングを少し小さめ28t~32tにしてダブルからシングルへぐらいが妥当かな?しかし、これでもロー側が足りない。
こんな時に隙間的な商品としてジャイアントコグ!11~36tのリアスプロケットをロー側に一枚40か42を加え、ハイ側の15 17tを16t一枚に変更することで、リア10速のままワイドレンジをカバーしていくというもの。これでレシオも3.8倍に拡大。ここまでくるとハイ側ロー側ともに1〜2段犠牲にする感じでいけそうだ。
話は変わってチェーン落ち問題。これは簡単に解決できる。PCDとかBCDと言われるチェーンリング規格とスパイダーアームの本数があってしまえば、サードパーティー製のチェーンリングは選び放題。ロードで以前主流だった5本のスパイダーアームも今はMTBと一緒の4本に統一されてきている感じだし、PCDも104mmでほぼ統一されてきているので、比較的最近のモデルならば悩むことはないと思う。(クランクアームを外せば裏にPCD表記はあります)
ワンバイ化の流れもあり、いろいろなメーカーから落ちにくいナローワイドのチェーンリングが発売されている。これは歯が細いものと太いものが交互に並んでいる。今までのチェーンリングの歯よりも太い歯が一つ飛ばしに入っている感じといった方が適切かな?細い方でキャッチしやすく 太い方で落ちにくくといった感じで機能してくれて、全然落ちないと評判です。
主要なサードパーティーメーカーとしてはウルフトゥース レースフェイス アブソリュートブラックなどがあります。もちろんシマノ スラムからも出てますがカスタムするとなったら色も選びたいし、安い方が嬉しいしってのが本音。どれも定評があるのでとりあえず気に入ったものを選択していきます。
と色々書きましたが、これで不安も払拭 なんとか1×10でのワンバイ化に向けて動き出します。フロントチェーンリングの歯数については走りながらでもまた変更していけそうなのでぼちぼち煮詰めていくことにして、とりあえず動き出そう!ざっと見積もっても1万ちょいでワンバイ化できそうですね。
一応付け加えておきますが、お金さえあればワンバイ化するのにドライブトレインをごっそり変えるのがシンプルではあります。スラムとかの12速モデルだとロー側が50tとかにまで拡大できるのでフロント2枚なみのカバー率にできるわけだが、それはそれは20万以上コース。ハブの変更からディレイラー シフター チェーンなどなどドライブ系統を総とっかえすることになるわけ。11速モデルでも同じで11~42tで5万は必ず越していく…
これなら10速のまま11速モデルのカバー率で我慢しよう…というのが本音。とりあえずチマチマカスタムの道は険しく遠い道のりですなあ…
というわけで皆様にもよきサイクリングライフをー
実践編は後日アップします!