前記事で選んだドロッパーシートポストが届いたので、早速作業開始!
届いたのはBrand-X – ASCEND IIという安いドロッパーシートポストでも結構定評のあるメーカーのもの。無段階調整で任意の位置でのシート位置の固定が出来、動きもスムーズとのこと。最安値だったChain Reaction Cyclesで購入。
トラベル量は105mmと125mmが用意されているが、私が選んだのは125mm、31.6mm径の商品。
付属のレバーは左側に取り付けるようになっている。先日のワンバイ化(記事はこちら)によりフロントディレイラーがなくなり、それに付随して左側のシフターがなくなっている。これによりスッキリした左側にまたレバーが追加される感じである。
では梱包を開けていくと、大きな箱の中にちょこんとドロッパーシートポストが入っていた。ハロウィン時期だからかとは思うが、お菓子も同梱されていた(笑)
内容はドロッパーポスト本体 レバーの部品 ケーブル 説明書(英語のみ)。どうやらレバーには二種類あるらしく、もう一つの部品は説明書には書いてはいるが入ってはいない。
これがレバー部品を並べた状態。見にくいかもしれないが、説明書と似たような配置で写真を撮ってみた。このハリボー(お菓子)が置いてある部分の二つの部品がない。しかし説明書にはレバーはnot included(同梱無し)の表記はあるが、左のくの字型の部品については表記がない。内容確認時にかなり焦ったが、実はこの二つはセットで使用するため、二つともなくても問題ない。
それでは説明書見ながら組んでいきましょう。
まずはシートポスト横の突起部分のフタを開けていく。この中にケーブルの一端が装着される。
取り外したフタの中にケーブルを装着する(もうアウターケーブルにはインナーを装着した状態です。タイコが付いている側がシートポスト側。もう一方は長さ調整で切るのでアウターの末端は外しておいたほうが通ておきます)ちなみにワイヤーはシフト用を流用している模様。
このタイコ部分をこんな感じで内部に引っ掛けるとこちらは終了ですが、一旦こちらの作業は中止。ワイヤーをフレームに通して行って長さ調整をします。(説明書ではこれを組み付けちゃってますが、長さ調整する時にケーブルをカットするのでタイコはまだ固定しないでください)
フタを開けっぱなしの状態で、希望の位置(私の場合は一番差し込んだ状態)に固定。既存のシートクランプで固定します。
前記事で予定した通りトップチューブのリアショック上部にある穴からケーブルを挿入し
前から出します。とりあえず入れてみたんですが、すんなり通りました。一応百均で強力な磁石とタコ糸 鉄の小さめのクリップを用意していたのですが必要ありませんでした。
写真を撮ればよかったですが、文字だけで説明すると、タコ糸の一端にクリップを結び、穴から挿入後はフレーム外から磁石で誘導する感じです。フレームがアルミかカーボンだと上手くいきます。
その後ケーブルを少し引っ張り内部のたるみを取った後、太めのマイナスドライバーでゴムキャップをしっかりフレームに固定しました。短い距離ではありますが中通し完了。
この後ヘッドチューブ外側を通してきてケーブルの長さを決定します。決定できらカットですが、もちろんインナーが入っているので、ある程度インナーをタイコ側から引き抜いてからカットしていきます。(カットするためにタイコ側を固定してなかったわけです)
カットした後はカット面をヤスリで整え、丸いヤスリでケーブルの潰れを修正。ケーブルはケーブルカッターで行います。
穴を整えているところ。
整ったらインナーを通して 先ほど外しておいたケーブルのエンド金具をさしこんでおきます。
カットが終了しましたので一旦ポスト側に戻ってタイコを押し込み蓋をしっかりしておきましょう。防水のためにフタ裏にグリスを少し盛っておきました。
レバー側に戻りまして、レバーに先ほどのケーブルを差し込んで固定していくわけですが、
左右を見比べていただくと丸い穴の中に左側は銀色の金具が見えると思います。これを左側のように見えない位置に金具を回転させて、
この丸い金具をその中に差し込んでいきます。結構スコスコなので慎重に。左側にあるのはこの金具付属のビスです。梱包時には刺さった状態かもしれません。(同梱パーツ確認のために外しました)
穴に挿入して上の隙間から見た図。差し込んだ金具には横穴が空いており、その穴をこのように上に向けておきます。この状態をキープしながら作業を進めます。指を離すとこぼれ落ちます。
先ほどのようにケーブルを通していきます。この状態ではインナーは切ってないので長いです。
通したインナーケーブルをぐいっと曲げて先ほど挿入した金具の穴に上から挿入していきます。
裏から見るとこんな感じ。しっかり中を通っていることを確認
通せました。この状態でとりあえずインナーをしっかり引いてたるみがないか確認しましょう。
確認できたら、先ほどの黒い金具の中に小さなビスを挿入。しっかり固定してしまいましょう。これでレバー側もケーブル固定完了!
次に余ったインナーケーブルの末端処理。
ケーブルカッターで短く切って、
付属のワイヤーエンドを装着。ペンチでかしめてしまえば終了です。
あとは付属のアタッチメントでハンドルに付ければオッケーですね。位置調整は動作確認 サドル装着 お疲れ様でした!
動作はかなり軽く、スコッと上に上がってきます。下ろすときも体重をかけてレバーを押すとニューっと下がってくれます。これは気持ち良い。勢いよくあがりすぎて股間を強打なんて心配はありませんのでご安心を。
上の写真のように上下にサドルが動きます。
早速走ってみて思うのですが、本当に楽。今までシートポジションで我慢していたことを思い知らされます。正直この商品はレバーとか付属品を含んで700gと重いですが、それ以上に走りが楽になること請け合いです!
では最後に何がそこまでの価格差を産むのか?ということに触れておきます。
- 重量
- レバーの質(この商品は動作するまでの押し込みが長いです)
- 油圧式
- トラベル長の調節
- メンテナンス性(内部がカートリッジ式のものもあります)
- 動作性(これに関してはかなりいい線いってます)
- ヤグラの質
こんな感じでしょうか?特に最期のヤグラの質は顕著な気がします。いいものは調節性がいいです。
しかし、16500円でこの質には大満足。まだの方は一度導入を考えられてはいかがでしょうか?
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜