前回 前々回でフロントを一枚にし、リアのレシオ拡大のためにギャイアントコグ導入と色々やってきたわけですが、その効果は絶大で変速は楽になり、チェーン落ちもせず、見た目もスッキリとかなり満足していたわけですが、42tである最ロー段の変速がギクシャクしてしまうのです。
あまり多用するギアではないものの、上りのしんどいときに使うギア。テンションが掛かっているときにズレたりしたら即手押し確定してしまうわけで、なんとかファインチューンまで持っていかねばと思います。
そこで観察していくと、ハイ側よりでチェーンラインがまっすぐになる感じ。実際ハイ側から数えて3段目16t(追加コグにより15tから16tに変更してます)4段目19tまでくると少し歪みが大きい感じ。なので感覚的に3.3段目でまっすぐって感じですかね?
後ろ10段の私には、やはり中心の5段6段目辺りでまっすぐが理想だろうと思いますが、シマノのスプロケット間隔は3.95mm5段目まで移動させようとすると5mmを超えます。
上の画像が以前のアウターと緑の新チェーンリングの歯のつき方の差で、すでに1mm弱内側に来ていることを考えると、5mmもさらに内側に設定すると、以前のインナーよりも内側になってしまいます。これでは本末転倒。前インナー後ろローギアは入りづらかったわけですから、それ以下にして以前のアウターとインナーの間で調節せねばなりません。
なのでアウターとインナーの3.95mmの中で調整。すでに上記の1mm弱インナー側に入ってるものとして、差し引き今より3mm内側に来るのが最大と仮定して、そこから少しづつ移動量を減らしていく作戦としました。
そこで用意したものはこちら、チェーンリングボルトナット(二枚用 6mm)とワッシャー(0.6mm厚)20枚セット。写真のチェーンリングボルトは9mmのものでボルトのみだったため、当たりをつけてKMCのものに買い直してます…ナットがなければ意味がないです…以降の画像はKMCのボルトナットですが購入にはご注意下さい。
既存のチェーンリングボルトと新チェーンリングボルト それとそこにワッシャーを5枚噛ませた状態。
長くした分ワッシャーを挟んでチェーンリングを内側にズラすってわけです。
ではではチェーンリングボルトを外して、チェーンリングを外します。チェーンリングを外すにはペダルとチェーンリングの大きさによりけりですが、ペダルも外す必要があります。(私のRaceFaceのチェーンリングは裏表使い分けができるのでペダルも外しました)
必要なものはアーレンキーとペグスパナ。ある程度チェーンリングボルトを緩めると挟み込んでいるナットが回るため、ペグスパナで押さえた上でさらに緩めると取れます。私の場合は4ピンなので4箇所外せば終了。
とりあえず20枚付いていたので5枚づつ付けてみました。(チェーンリングナットの長さが十分ではないのでなんとなく止めているだけです。実使用は無理です。普通裏から入るナットの方がクランクのスパイダーにある穴にピッタリ固定されるのでナットがスパイダーまで十分届いてないとチェーンリングボルトが折れます。しっかり確認しながら取り付けましょう。)
これで3mm内側に移動しました。ここまでくるとハイ側から5段目でチェーンラインが大体まっすぐになりかなり良さそうなんですが、1段目に入れると、2段目のコグにチェーンが干渉し、シャラシャラ音がします。おそらくこのまま踏めば不意に2段目にジャンプなんてこともありそうです。というわけで却下。おそらくこの位置はかなり既存のインナーに近い位置のはずです。
そこでワッシャー4枚に変更、写真が暗くて申し訳ない。これでハイ側から5段目でまっすぐとは行かないまでも、ほぼほぼ合格。これならハイ側1段目でもシャラシャラ言わなくなりました。
これが4枚のチェーンライン。5段目ほぼまっすぐ。この後枚数を3枚にしましたが、4枚の方が42tの最ハイ側にも入りがいいですのでしばらくこれで行きます。ちょっとチェーン張り過ぎな感じもあるので、ダメならチェーンを1〜2コマ足してみるのもいいかもしれません。チェーン落ちない程度にやってみますかね?
ちなみに今回使ったKMCのチェーンリングボルト ナットのセットはボルト側6mm ナット側8mmのアーレンキーで共締めできるので、取り付けにはペグスパナが必要ないです。締めやすくて便利ですね。ペグスパナは使いにくくて、最悪クランクごと脱着しないとなので…。
というわけで実走を重ねながら煮詰めて行きます。楽しいですね〜。
ではでは皆様にも好きサイクリングライフを〜!