ファットバイクってなに?って方にまずは説明。
ファットバイクとは概ね4インチ以上の幅のタイヤを履くMTBのこと。下の写真はcanyonから借りてきたイメージ。
MTBの中でも規格外に太いタイヤとなる。タイヤを太くする理由は接地面が増えるとタイヤが軟弱な地盤でも沈み込みにくく、走りやすいという長所がある。それに加えてタイヤの空気量いわゆるエアボリュームが大きいので、かなり低圧にしてもリムを打ってパンクとならないために、よりタイヤを潰した状態で乗れるため、グリップ力を稼げるというわけ。
それともう一つ、パンクしにくい分、重い荷物を積んでもタイヤが負けることは無いのです。
それに対して弊害もある。基本的にタイヤの太さもあるのでタイヤが重くなる。タイヤが重くなると巡航し始めるとよく転がりそうなものだが、太さゆえの空気抵抗は無視できない。よって高速巡航には向かない。
そもそもタイヤが重い分自転車の車重も重くなるわけです。
上の画像はCanyon Dude。カーボンフレームの軽量モデルだ。カーボンハードテイルで13.8キロ ペダル無しは結構なもの。私のフルサス cannondale habitと同等か重いぐらい。
普通なら14キロはゆうに超えていくことになります。
でもこの見た目のインパクトも手伝ってストリートでは結構人気が数年前に出て、今は徐々に下火かな?
なんせ全てがこのタイヤを飲み込むために専用設計。リムも太い ハブの幅もでかい、もちろんハブが大きくなるとフレームも幅広。フロントフォークももちろんファットバイク用です。交換するタイヤ チューブもバカにならない値段ですので、本当に好きでないとちょっと手が出づらいのはうなづけますね。
と色々書きましたが、やっぱり気になる乗り心地はどうなの?って事でとりあえずクロカンコースを走らせていただいた。
お借りしたのはSurlyのバイク。モデル名は聞き逃しました。今度お会いした時に聞いてみます。
とにかくカッコいい!すごい迫力です。いざ乗り込むぞ!となればさらには気力が増します。タイヤが太い太い!
ホイールは26インチですが実質29インチのMTBタイヤの外周と変わりません。持ち上げるとバッグがついてるのもありますが、重い…予想以上に重い…
と色々思いながらまたがります。
目を疑うこの太さ。4.8インチのこの迫力。自分がMTBに乗ってる気がしません(笑)
舗装路用に空気圧をあげていたので、走り出すと漕ぎ出しは重いものの走り出すとノイズもそれほどですね。ダウンヒルタイヤとか履いてるMTBとは比べちゃいけないですけど、ノイズは小さい。抵抗も小さい。なかなかはしりやすい、
で、ダートに入るため空気圧を1気圧弱まで落として出発です。
走るのは朽木スキー場のクロカンコース。大会専用で開場しているので、大会用意の合間に少しだけ!
フロント二枚なのも手伝って、漕ぐのは軽いです。ガンガン ダンシングしながら登る気にはなれませんが、乗り心地も上々。サスとは違う走破感とフワフワ感を味わいながら上に向かいます。
とにかくグリップはいいので砂が浮いたり砂利が浮いたりしたところでもトラクションが抜けませんね。トラクションが抜けるほどの漕ぎ方をしてないってのもありますけど、踏んでみても安心感が違う。
フルサスなら細かくサスが凹凸を拾ったり いなしたりしてくれる感じですけど、フルリジッドのこいつはキャタピラに乗ってる感じ?拾ってくれるというよりも包んでくれる感じです。
さて、下り。
下りは29インチの外形も手伝ってスムーズにいきます。で、コーナーに差し掛かった時に衝撃が!タイヤの回転力が強すぎて、バイクを寝かしても起き上がろうとしてくるんです。ハンドル切っても同じ感じ。
おおーっとオーバーステア気味にコーナーをこなしまして、なれてくるとこれが楽しい。コーナーでもタイヤがグニュと粘る感じがあって面白い。
借り物の自転車なのでそれほど攻めれないですが、段差でも跳ね返りのお釣りをもらう感じでタイミングが違って面白い。これでタイヤの空気圧高めだったらどんなんだろう?と思いながら一周しました。
ニヤけますね〜正直。これは楽しいです。新感覚の喜び。
サーリーの競技志向ではなく、速く走ることに重点を置かない感じがまたいいです。
さすがファットバイクといえばサーリーというぐらいのメジャーブランドであるわけで、私がいうのもなんですけどいい線をついてきますね。
と一台欲しいか?と聞かれると二の足を踏むプライスタグと、なんだかキワモノ的な感じがしてましたが、予想以上の楽しさ。ほんとパニアバッグに色々詰めて、ちょこっと林道行ってピクニック!なんて夢を掻き立てる一台。い経験をさせていただけました。感謝!
ではでは皆様も機会があれば是非乗ってみてくださいませ!皆さまにもよきサイクリングライフを〜!