先日右側だけアップグレードして、当たりだししながら少し様子を見ているHOPE RX4です。ロード用設計だが、4ポッドというかなり尖った製品ですが、制動力よりも調整力を高めた製品。さほどの重量もなくコンパクトな4ポッドではあります。
見た目は人それぞれだとは思うんですけど、個人的にはかなり満足。
そもそも当たりだしって何?って方のために一応書いておきますが、当たりだしとは、ブレーキパッドやローターを新しくした際に初期のリセットをするようなものです。
初めは皮膜でもあるのか効きがかなり甘いです。おそらくパッドの場合は初期段階で完全な面接触になってないのもあると思います。
なので交換直後はリムブレーキよりもかかりません。しかし、フル加速からの急制動とかを繰り返すうちにいわゆる当たりが出てきて、一気に効くようになります。(20回ぐらいはしますが、物次第ではそれ以上のことも… 水かければレジンパッドの場合は早いですけどめっちゃ削れます)
この場合MTBなんかだとぐっと握って急制動なんてお手のものだけど、ロード系のバイクだとちょっとね…って事で、そこそこ加速とそこそこ制動をかけてジワジワ調整します。
初めてディスクブレーキの場合は特に気をつけないとほんとに前転しますよ…
って事でそれは置いておいて、MTB乗ってることもあるし、シクロ車なのでタイヤも太いってのもあって、急制動気味に扱ってみるんですけど、今までそれほど気にならなかったフォークの歪みがすごい…
上からフロントタイヤ見てるとかなりタイヤが左に傾きます。それもそのはず、ディスクブレーキ は左側だけで制動をかけてるので、左フォークのみに前向きに押される力がかかるわけ、そうすると左側フォークが曲がることでタイヤが左に傾くわけです。これは物理的に仕方ないこととしても、制動力が上がったこともあり、結構これいいの?ってぐらい曲がるんですわ…もちろんアスファルトでやってるからだろ?って言われればそうです。しかもほぼ前輪で停車してるのでそうなるわけですが、なんとなく制動力が上がるって怖いなあ…と思った次第。車体にかかる力もかなり上がるんですね…当たり前のようで実感するとまた違いますね。
MTBならサスペンションが吸収してくれるので、ここまで意識はしなくていいんですけど、そう思うと左右のサスストロークの歪みがサスペンションの動きを阻害するというLefty理論には納得するところです。
MTBの話題ですけど、Leftyに関して詳しくはこちら。
私のシクロ車はPivotで、MTBで有名メーカーです(一部ではMTB界の変態メーカーとも言われるこだわりメーカー…褒め言葉ですよ)ので、結構安心だと勝手に思ってましたが、他のメーカーのブレーキング時の歪みもかなり気になるところ…今度見せてもらおっとって感じですな…
と意外とナイーブな一面を見せる管理人HIPOです(笑)もしダメならもしかしたらフォークをグラベルフォークに変えるかもしれん事案だとフォークまで漁りましたが、焦りは禁物…とりあえず落ち着け…
それよりももっと気になるのがキャリパーが少し大きくなったことで生じるスポークとのクリアランスです。これはギリギリ過ぎるんじゃ無いかな…ちなみにホイールはCrank Brothers のZinkです。キワモノホイールですね…私らしい。
これに関しても他のキャリパーと見比べないといけないけど、このクリアランスは如何ともし難いです。ホイールのフレが出たら即アウトレベルですね。
DT Swiss E1800ならこんな感じでこっちはオッケー!やっぱりスタンダードなタイプはいけるか…(笑)
こちらはシマノのRX31 トレーニング用にロードタイヤ履かせてるやつなんですが、これもOKです。
Crank Brothers Zinkは特殊なホイールですのでどうしてもスポークが太く 取り付け位置も広いですね。長いニップルがハブ側にありますし…
で、話を戻して、今のところ隙間空いてるけど、キャリパーのセンターがずれてきたりしたら調整次第では当たります。
これに関しては干渉しそうな部分のキャリパー側を少し削る、もしくはディスクローターを少し外側にふかすのもありかな?均等にローターを出せないと即終わりなんですけどね…これはマジで困った話です…
リムハイトが高いディープリムならおそらくクリアランスはもう少し確保できるものと思われますけど、どうなんだろうか?アシンメトリーのリムとかとか…逆にフランジが大きいハブだとかなり厳しいかも??
なにかとすこーしの寸法違いで結構なことになりそうなのでちょっとここは気をつけねばならない点な事は残しておきます。
それと別件、今はキャリパー自体が新しいのでポッドのシーリングゴムが固く、パッドの引きが甘いので、余計にシビアな感じ。これは改善してくれるのだろうか??ここも気になる点。一応位置だしはできてはいるものの、隙間がめっちゃ狭いんです。普通には全く入らない。
一応説明しときますと、握ると挟むディスクブレーキですが、手を離すとディスクがローターから離れます。この離れる力って何かと言いますとポッドのシーリングゴムの変形と戻る力なんですね。
油圧の力でポッドを黄色矢印の方向に押し出すと、赤丸のシーリングゴムが黄色で示したように変形。それが戻る力がパッドを引き戻す。しかし、ポッドとパッドは接着してないので、バネの力が必要なんですね。(ちなみにマグラはバネなしですが、磁石でくっついてます)
なので、パッドに付いているバネみたいなやつは実は引いたポッドについて行かせるための補助であって、あのバネの力でディスクが離れているわけでは無いんです。
という事はポッドのシーリングゴムが硬い初期段階ではパッドの離れが悪くなるのでシビアな設定になるって事です。使っていると少しずつ柔軟になって、出戻りの距離が長くなります。
まあこれは期待を込めて見守るしかございませんね…追っての報告をお待ちくださいませ〜!(なんとか改善はしたものの、物足りなかったので少しオイル抜きました。パンパンにオイル入れるとなるんですわ…)
というわけで、RX4に突っ込んでみた管理人HIPOは背負わなくてもいい苦労を背負いまして、今日も行きます。
言っときますが、嫌いじゃないですこの感じ(笑)最後におそらくシマノ最高だな…って言いそうな気がしますわ(笑)って笑い事じゃねえ…
(両方揃えてみましたよ〜こちらへどうぞ)
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!