さて「MTB サスペンションは難しい」シリーズも最終章に入ってまいりました。
前の記事は
はじめに ペダルボブ ペダルキックバック アンチスクワット リアサスの分類 アンチスクワット計算その1 その2 アンチスクワット検証
という感じで検証は中途半端なグダグダって感じですけど、アンチスクワットを感じながら漕いで見るのは大変楽しかったです。なんだかんだで9回目になりました。
そこで今日はアンチライズ!アンチスクワットとややこしいけど、今度はライズです。別名ブレーキジャックとかブレーキスクワットとも呼ばれたりしますね(ブレーキスクワットは別物のような気がしてます)。前のアンチスクワットでも日本語サイト少なくて、海外サイト漁ってましたけど、アンチライズまでくるとほぼないですね…Youtubeを0.75倍速度に落としてなんとかなんとか見回る日々って感じ(笑)
でもスッキリしてない部分も多くて、なんとかまとめてはいますけど、間違っている可能性もあるのでご注意ください…ここ違うよってところは下のコメント欄でツッコミお願いします。
ではでは始まり始まり〜!
まずは簡単に説明しますとトラクションをかけた時・ペダルを漕いで加速している時の変化がアンチスクワットですが、アンチライズとは逆にブレーキをかけた時に起こる変化です。要するにブレーキかけた時に前転起こしにくい度合いですね。じゃあ前転しにくいように数値を高く〜とするとそれはそれで問題が出てくるので、ここはまたトレードオフってやつです。
ここで問題になるのがどれだけコントロール性を残すかが腕の見せ所で、ビルダーにしても、ライダーにしても然り。特にライダーの好みが分かれるので、アンチスクワットは腕次第ってなってくると、関係ないだの神話だのと曖昧性が増えていき…グダグダグダグダと意見が散逸していく感じなのではないかと思ってます。
アンチスクワットに関しては漕ぎやすいデザインをするビルダーと、ライダー間には共通した認識があるので話は早いんですけどね…なんだかややこしいわ…
と言ってても仕方ないので、まずはこの動画をご覧ください。結構これも有名な動画です。アンチライズで頻繁に出る動画。
ブレーキするとタイヤの回転力の逃げ道としてサスペンションが縮んでします。
でも…これってメインのフレーム固定してるし、スクワット量はジオメトリーというよりも??そもそもブレーキスクワットって題名だしね。って事で図式化してみました。
ジャジャーン適当な図!左側がホイール 右側の丸がメインピボットです。三角みたいなのが、リア三角部分ですね。
ホイールははこんな感じで回転。
で、ブレーキをかけるとリア三角とホイールが一体となり…
一体となったホイールとリア三角が同じように回ろうとする。
でもその大きな回転力をメインピボットが受け止めるので、結果サスが縮まるように赤矢印の力に変換される。(ピボットは地面方向に押しつけられる)
って事ですよね。って事はこれってブレーキスクワットと呼ばれるアンチライズに含まれる一現象のことです。今の段階では空転しているホイール慣性に対してですが、これと地面からの摩擦力が加わってくるので、ブレーキスクワットは増大していくものと思われます…が…
このフレーム内で起こるスクワットの話。そもそもブレーキした時はライダーの体重は前に持っていかれ、前サスは沈んでいるはずです。なので後輪は荷重が抜けていきます。そのまま体重をコントロールできないと前転してしまうわけですね。
それに抵抗するのがアンチライズってわけです。フレーム全体の話です。
ブレーキスクワットはリアサスを収縮させ、後ろに重心を残しやすくするので有用なんですが、これが行きすぎるとボトムアウト(サスがこれ以上縮めない状態)まで行っちゃうと逆に路面の凹凸により後輪のグリップを損ねてしまいますからそれはそれで問題になるわけです。
というわけで、全体的な調和を保つにはどうするのか?アンチライズ%をどう出すのか!
と盛り上がってきたところでまた次回のお楽しみ〜!
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!