新しいペダルをつけてみるの巻よろしかったら前回記事もどうぞ
先日購入したTerra Heikerのベダル。踏み心地は前の純正のプラスチックペダルと比べると雲泥の差。かなりの満足をしている。
でも、グリースも新しいのでなんかネチネチ回る感じは致し方ないのかな?と思っていたが乗るにつれ少し回転しやすくなった気もするが、やっぱりネチネチする。そこでまだ買ったばっかりだが一度分解してみることにした。
とりあえず片方から開始(夜に一個やって次の日もう片方やったので画像がバラバラですがご容赦)。これが購入時についてきた6mmのアーレンキー二本とソケット2個。
ペダルを外したら赤いキャップを6mmのアーレンキーで回す。
開いた状態。中から六角のナットが出てくる。これは付属のソケットで外せるのだが、チャック式になっており別の工具が必要。付属のアーレンキーのボールポイントを無理に突っ込めば回せなくもないが、あれば一般的なチャックと接合するので、当然それをオススメする。(おそらく2組同梱されているのは無理にでも開けれるようにしている気がする)
このナットはペダルの軸と直結しているナットなので、左は逆ネジ 右は正ネジになっているため注意!
外しました。中からベアリング登場。この時点でペダルの軸を引き抜くことができます。早速引き抜いて中を覗きましょう。
抜いたところ。正直抜くときも相当ネチネチと抵抗感があります。中はグリースがてんこ盛り…おそらく外筒にあたるペダル部分と内筒のペダル軸部分の隙間は全てここに見える乳白色の固いグリースで満たされている感じ。相当ベッタベタでトリモチみたいだ。多分原因はこれだろう。トリモチ(笑)に引っかかって3っつのベアリングはまだペダルの中にある。3っつともシールドベアリングでゴムシールドが入った大きい方のベアリング2つ。金属シールドの小さい方のベアリング1つである。金属シールドの小さいものが先ほどナットの裏に隠れていたもので、あとの二つは内部のトリモチの中に埋まっっている。
とりあえずベアリングをほじくり出す。
3っつ並んだところを写真撮るの忘れたので、イメージ的にはこんな感じで入ってる掃除あとの写真。先っぽの小さい方のベアリングは最後に外側から装着です。あくまでイメージってことで。
まずは軸とペダル内部を洗浄。ウエスとチェーン用のディグリーサー使ってひたすらゴシゴシ。本当にこれがべとべとすぎて嫌になりそうだった。
次にベアリング。ゴムシールドのベアリングは黒い薄いゴムで両面からシールドされているが、カッターナイフとか先のとがったものでこじればすぐに外れる。私は日曜大工のキリを使用。甘く刺して持ち上げればすぐに取れる。
ちょっと見にくいが上が仮洗浄後 下が洗浄前 シールドをとった直後のものだ。シールドにもべったり例のグリースが付いているので、てんこ盛り感は薄いがかなりべとっている。
強力パーツクリーナー(先日チェーンメンテセットで付いてきたやつ)とエアクリーナー(パソコンの清掃用の安いやつでいい)で交互に洗浄した後、チェーンディグリーサーで洗浄。しっかり水洗。エアクリーナーで乾燥(あまり勢いよくかけると冷えて結露するので数回に分けて乾燥)
こんな感じ。向こうがスケスケになった。
次は金属シールドのベアリング。こっちは金属シールドがCリングで押さえているものではなく完全にかしめているタイプだったので厄介。蓋があかないのでボールが見えない。シールドを取るには壊さねばならないので却下。外から同じようにパーツクリーナーとエアクリーナーで交互洗浄 ディグリーサー 水洗乾燥の一連のことをする。
この時点でもちろんベアリングは抵抗がなくなるのでかなり回る。はず。昔インラインスケートしていた時使っていたベアリングとは雲泥の差で回らないが、これはよしとしよう。正直ベアリングのサイズさえあれば一個100円高くても300円程度なので、この時点で不具合があったら買ったほうがいいだろう。
それはさて置きグリースをたっぷり封入していく。ゴムシールドタイプは手のひらに出したグリスを押し込んでいけば逆から出てくるので簡単。余った分を拭き取ってシールド戻して終了。(グリス入ってから少し回してみてもう一度といった感じ)
金属シールドは圧力かけて押し込まないと無理。なので一工夫。用意するのは水風船 グリース ベアリングの中央の穴を蓋できるもの(今回はペダルの軸を使用)
水風船は結構しっかりしたものでないと破れるので小さいものより少し大きく膨らむ夜店のヨーヨーみたいなやつのほうがお勧め。私は息子の100均のやつを使ったので、二回破りました。
それをベアリング外周部に装着。風船の空気をある程度押し出しつつグリースを入れる。そこから軸装着しーの。風船を絞れば行き場を失ったグリスがベアリングに流れ込むって感じ。
優しくしないと風船破れるので注意。ベアリングの隙間からグリス出てきたらちょっと軸回して。押し出してを繰り返して終了。
※水風船には少しですが粉がまぶしてあるので、気になる方はベアリンググリースパッカーっていうものもあります。ピンキリですがいいお値段します。
あとはグリース塗って特に外部との接合部分には大目に塗って組み付け完了。
ビフォーアフターである。ビフォーの方は60キロぐらいは走ってからのものなので馴染みが甘いかもしれないが、この差は歴然。当然ながら走って見てもかなり軽くなって満足。安いペダルだとは思うけど、作りはしかりしてるので満足の買い物になったかな?
ある程度走って見てからまた中をのぞいて見ます。
ちなみにグリスはモチュールのグリスを使用。兄貴が使いきれないのでくれたやつ。結構評価高いみたいだけど、でかいですね。たしかに…兄貴に感謝。