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ディスクブレーキ調整 位置出し 油圧式 機械式のコツ

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皆さまご存知のようにディスクブレーキ位置出しは重要です。リムブレーキの場合はホイールのブレがあると変に効きムラが生じるわけですが、ディスクブレーキの場合はリムのヨレはそれほど問題にはならない代わりに、ディスクとキャリパーの位置のずれは繊細さを求められます。ブレーキかかりっぱなしみたいな感じになりますので。

 

では油圧式から。油圧式は簡単です。油圧式の場合、位置さえ決まってしまえばブレーキパッドの消費分は内部で調整してくれるので問題ないです。もしブレーキフルードが足りなくなれば足してやるか、ブリーディングの時に調整すればよし。

では肝心の位置出し法はブレーキを握った位置で固定する。これだけです。では順を追っていきます。

いわゆるピボットマウントやフラットマウントだとこのように台座のネジを二箇所緩めます。(台座の種類に関してはこちらこちらをご参考に)

すこーし 二箇所緩めるだけです。

これだけ緩めちゃうと、横に動くだけじゃなく、縦にも動き出すのでもう一度締めましょう。横方向にカタつくぐらいで十分。

この状態でブレーキを握るとちょうど中心にキャリパーが来ますので

あとはずれないように先ほどの二箇所のネジを締めればオッケー。今回は前ブレーキが右にしてるので作業上握りながらネジを締めれないので100均のベルクロテープに握ってもらってます。

この握る強さですけど、軽ーく握ってディスクにブレーキパッドが両方当たってる感じがベストと私は思います。いわゆる軽く握って速度調整してるときに均等にブレーキかけれるようにって感じです。強く握ってしまうとキャリパーが少しよじれたりして、ちゃんと真ん中で固定できないように思います(キャリパーが安いやつだとその傾向が高い気が…)。ネジを締める時は交互に少しずつせっかくのセッティングを崩さないように固定しましょう。

あとは問題ないかタイヤを空回ししてディスクの干渉音が無いかを確認って感じですね。

これは握った状態でパッドが密着している状態から、ブレーキを離すとパッドが左右均等に動いてくれる油圧の話です。

番外編として、やっぱりスリスリするなーって方。パパっと一発で決めるにはこれも便利。使い方はこちら。いるといえばいるし、いらないといえばいらないけど、コスパ最高ですよ!

 

では、機械式は?って話ですね。こっちもコツを掴むとすぐできますが、油圧よりも微妙に時間を食います。(機械式と油圧式の違いについてはこちら)

一部のモデルを除き、レバーを引いたときに動くのは片側です。これが原因。先ほどのように握った状態で合わせると、動かない側のパッドに押し付けた状態で固定されるのでダメなんです。

ですので機械式の調整時には私は握りません。

最初に油圧と同じように台座を軽く緩めます。そしてワイヤーの引きしろを少し詰めます。レバー側で調節してもいいし

ワイヤーの長さをキャリパー側で詰めてもいいです。

次にホイール側から覗くと丸い銀色の部分が見えますのでここをアーレンキーで調節します。(この部分は多かれ少なかれ同じような構造になってますが、色とかは違いますのでお手持ちの物と見比べてください。ちなみに写真のものはシマノのpromaxです。)

右に回すとパッドが押し出されます。

上が締める前 下が閉めたあとです。ディスクとの隙間が無くなったのがお分かりでしょうか?これでディスクが挟み込まれた状態です。このときに締めすぎないようにします。少し当たって固定されている状態です。油圧で言うレバーを握った状態ですね。

 

あとは慎重に台座のネジを二箇所締め直して位置決め完了。

この後もう一度押さえつけたパッドをすこーし逆回転。

微妙に隙間が開きました。この状態だと、動く側のパッドが当たっている状態なので、ワイヤーを少し緩めてブレーキレバーの引きしろを確保。

これで完了です。この引きしろがパッドとディスクの距離になりますのでどれだけ狭くするかが反応のクイックさに関わりますので、空回ししてすらない程度で気持ちよくかかる程度のところを探しましょう。

ここで忘れてはならないのが、機械式はパッドの減った量を自動で調節してくれないので、この調節法はしっかりできるようになっておかないとですね。

機械式でも上の補助ツールが使えます。構造をよく理解しておけば機械式でも手間を省けます。使い方はこちら

 

というわけで一口にディスクブレーキと言えども違いがあるものです。油圧がもてはやされるのもなずけるところです。

 

というわけで、ごちゃごちゃ書きましたがお役に立てれば光栄です。

 

では今日はこの辺で!皆様にもよきサイクリングライフを〜!


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