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ディスクブレーキ オイルについて。ミネラルオイル?DOTオイル?

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今回はディスクブレーキのオイルの話。あくまで自転車の話です。

ディスクブレーキにはワイヤーか油圧かの差もありますが、この油圧の中でもミネラルとDOTの2種類に分かれます。この二つ互換性はありません…

今油圧ディスクの中でどっちが一般的か?と問われますとおそらくミネラルオイルです。実際私のバイクもミネラルしかないです。今までDOTは使っておりません…。

しかし2020年現在、MTBの12速化に伴い出遅れた感があるシマノ。しかも重要な部分を著作権で守って、フリーにしなかったことが響いたのか少しお高めのMTBにはスラムが標準装備になってきました…

で、いきなりなんでこんなことを書くかというと、シマノはミネラルオイル スラムはDOTなんですね。ドライブトレインからブレーキに至るまでセットでメーカーに卸してる関係上、ここに来てDOT勢が増えています。

ちなみにDOTを採用してるのはメジャーどころでは Avid(スラム) Hope Haysぐらいの物です。シマノ マグラ始めその他はほぼミネラルですね。

 

それではミネラルとDOTって何が違うん?っちゅう話の前に、水ではあかんのん?って話から。そもそもブレーキを握った時の圧力を伝えるのが油なわけです。水圧でも油圧でも別にええやないの?

ってな話なわけですが、車に乗られる方なら教習所で聞いただろうベイパーロックってやつの為に水は通常使用しません。いわゆる100度以上になった時に沸騰するからブレーキがスカスカになっちゃうやつです。長い下り坂では起こりやすいのでエンジンブレーキを使いましょうなんて看板も最近は過去のものかな?車の性能も上がったしね。

まあそれはさておき、DOTなんかは230度とかの沸点になってるので水よりも安心なわけです。自転車でそんな大袈裟な…なんていうことなかれ!長い下り坂とかではディスク周りは水かけた時にジュン!っていうほど熱くなってますからね。

 

話を戻しまして、オイルでならDOTとミネラルはどっちがいいの?って話です。

DOTは車やオートバイに広く使われている信頼性の高いオイルです。その為お値段も安いです。しかし塗装が剥がれるなど扱いが難しいオイルでもあります。ミネラルはその反面扱いやすいがお高い…メーカー指定とか結構煩くてマグラのロイヤルブラッド(マグラ指定のミネラルオイル)なんかめちゃ高い…って言っても交換するのは年1回ぐらいですからそれほど金食い虫ってわけでもないです。

後は粘度なんかによるフィーリングの差ってのもあるかもしれませんが、その点にスポットを当てた記事を見たことがないですから、それほどの差でもないでしょう。

では私が思う決定的な差は

  • 親水性のDOT
  • 疎水性のミネラル

これにつきます。要するに水が混入してきた時に給水してくれるのがDOTです。それに比べてミネラルは弾くので水が水として混入する為、沸点が局地的に100度まで下がることになります。実際沸騰するぐらいの温度になるのはキャリパー周りのみでしょうけども混入量によってブレーキのフェード(かかりにくくなる)が発生しやすい事になります。

その点で言えばDOTはトラブルに強い!その分劣化はミネラルよりも早いそうです。

しかもこれはシーリング技術がお粗末だった頃の話。どうしても可動部であるブレーキレバーとかキャリパーからの混入は避けれないですけどそれもかなりのレベルでブロックできている昨今、年一回のメンテで十分とのことです。オートバイいじってる友達によるとDOTの場合は室内交換が基本らしいですよ!

ちなみに車やオートバイのミネラルオイル化は各整備工場でのトラブル回避から見送られているそうです。パッキンなどのゴム部分全部取り替える必要がありますから移行期間が大変すぎるし、ブレーキだけに危険すぎるとのことです。

もしミネラル化が進めばもっとミネラルオイルも安くなるんですけどね。

 

というわけで、使ってる機材を愛していきましょう〜ってどんな締めやねん…って事で、皆様にもよきサイクリングライフを〜!

 

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