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MTB リアサスペンションは難しい 番外編 〜GT iDriveとAOS〜

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なんだかんだで番外編2つ目の記事。前回はハイピボットについて書きました。今回その続編みたいな感じです。(フルサス考察本編はこちら)

今回ご紹介するのはMTBと言えば!で出てくる大手ブランドGTの開発したiDriveです。ハイピボットの良さとチェーングロースの相殺をアイドラープーリーとは別の方向で解消した意欲作です。(意味がわからん…って方はハイピボットからお読みください)

まずはその当時のGT iDriveプロモーションビデオをご覧ください。関係無い始めの部分はカットした状態で始まりますが、もし興味があればはじめから見ていただくと、なんとも言えない往年の映画マッドマックスみたいな寒めのビデオを見ることもできます(笑)と言いつつ結構好きです。

とりあえずこれを見ていただいてなんじゃこりゃでしょ?始めの部分ではなくiDriveの部分ですよ!もちろん。

話を戻してこのシステムのキモは

BBが前三角ではなく後三角に付いているってところ。メインフレームの前三角にBBがついてるからチェーングロースが起こるわけであって、後三角につければBBとリアアクスルは同長なのでチェーングロースしないっ事ですね。でもね、後三角につけるとどうなるか?と言いますと…

薄い灰色が動いた後ですが、BBも後ろに移動しますよね。これって漕ぎにくく無いですか?って話。

その上ですね。チェーングロースしないと言っても

例えばこんな感じで動いたとすると、ペダルも落ちちゃうわけです。余計に漕ぎにくく無いですか???

で、思い出してください。動画の赤い部分を…

そうです、それを踏まえてもう一度見ていただくとわかりますけど、赤い部分が回転し、リアが沈むとBBを前に送るんですね。そうする事でフレーム内でのBBの位置を一定に保ち、かつ適量のチェーングロースによりペダルの落ち込みを無くすってことです。

なので漕ぎやすさはそのままに、ハイピボットのいいところである後方に衝撃を受け流す構造を維持しているわけです。すごいなあ〜。

 

って事でいかにも重そうなiDriveですが1999年からでしたっけ?ですのでフルサス黎明期、ディスクブレーキ に徐々に移行した頃の意欲作と思えば凄まじい発想力と実行力だと思います。

というわけで時は流れます…このiDriveからAOSへと時代は移るのです。ってGTの社内の話ではありますが。

はいまたややこし〜(笑)これもハイピボットですね。GTはハイピボット推進ですからね。やっぱり下りはいいらしいです。

で、このバイクの見所は下のリンクにBBがついてるところ!前三角ではなく、しかし後三角でもなく独立したリンクにBB!いやほんと発想がすごすぎるわ…このフレーム見ただけでもリアサスユニット等全部フレームの下側に集まってるから低重心ですね〜。(iDriveも低重心だったけど比較する当時のフレーム しかも同等クラスはどれやねん…って感じでよくわかってません。)

というわけで上の動画が全てです。私のつまらん考察など…って感じですが、何回見てもすごいな〜って思える動画ですわ。スーパーロボット最後の世代の私とすれば、なんちゃらパーンチみたいな必殺技的なノリですわな(笑)

でもこのAOSも2019 年からかな?もうなくなっちゃいまして、2020年モデルでは

うわーアイドラープーリー付きのハイピボットなんてフツーやないか!ってどこがやねん…麻痺が凄まじい自分を自嘲しつつ〜って感じになっちゃいましたね(笑)いやはやいずれにせよカッコいいと思います。

でも個人的にはiDriveのフレームが非常に欲しいなあ。ヤフオク漁って安いやつでもつまんでみるかな(笑)嫁に怒られるわ…

次回はDMR boltのチェーングロース対策をお伝えします!

 

というわけでオタクな世界でございました。ではでは皆様にも良きサイクリングライフを〜!

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