シマノの純正ブレーキホースには2種類あります。ハイパワーのBH90とスタンダードのBH59です。(昔はBH80というのもありましたが、現行モデルには使われていません)
ハイパワーとスタンダードの性能上の違いは耐圧性能でして、文字通りハイパワーの方が耐圧性能が強く圧力がかかっても膨らみが少ない、なので効率よくキャリパーに圧力がかかり、結果 握った分だけかかる感じ。スタンダードは少し膨らむ分、力が逃げるのでグニャッとする感じだそうです。
ですのでBH90指定のブレーキレバー キャリパーにBH59を接続すると性能上の保証が出来ない為、意図的で無い限り避けるべきです。
みんな大好きシマノの互換表でもBH90と59は棲み分けしてます。
逆にBH59指定の物にBH90を接続した場合はブレーキがダイレクト感が増し固くなるのに対し、コントロール感は失われるかもしれません。しかし安全上の問題はないようです。
それではレアなケースとは思いますが、同じシマノ内でキャリパーかブレーキレバーの指定が違う場合ですが、その時はBH90を選択ということになります。
次に上の例のように規格の差があるのにミックスできるのか?という点ですが、基本的に問題ありません。実はホースの外径は同じなのでオリーブはじめコネクター類は共有できます。しかし一点違うのがホース内径。
ハイパワーは2.1mmに対してスタンダードは2.3mmとなります。
ですので上の図でいうところのコネクターインサートのみが別になるだけで他は共通です。
ちなみにですが
こちらがBH90用のコネクターインサートとオリーブです。基本的に一回使用したオリーブは変形する為ホースカットなどした場合は買い替える必要があります。シマノの純正部品は安くて良いですね!
そして次にBH59ですが、実は純正でコネクターインサートの色が違います。BH90は銀色 BH59は金色です。もちろんBH59の方が太いです。そして、最初に出てきたBH80という今は使われてないよというブレーキホース規格、こちらの場合はBH59用のこのゴールドのコネクターインサートを使います。
こちらになります。
シマノのテクニカル情報のブリーディングについてのページにもはっきりと記述がありますので間違いないですね。
シマノは製品情報開示がすごく行き届いてはおりますが、多すぎてなかなか情報にリーチしにくいこともありますわな…
というわけで実は2種類の内径があるという話でした!
では終われんのです…これだけではブレーキホースは買えません。要はシマノの互換表を参考にということなのですけど、少しだけ説明しておきます。
例えば SM-BH90-JK-SSR このような品番になってます。
SMはスモールパーツ
BH90はホースの規格
それでは後の部分は何?
これが商品画像ページです。シマノの場合はホースカット売りというよりもセット売りですね。ということで、JKとかSSRとかがわからないと買えないんですな。
わかりにくいのでこうしますと、JKと書かれてる真ん中のコネクティングボルト。これはロードバイクののブレーキレバー側のコネクターです。MTBの場合はストレートタイプのSS型になります。
続いてSSRとSSLはブレーキキャリパー側。長さが16.8mmと13.8mmなのでキャリパーによって使い分けます。どちらを使うかについてはメーカーのマニュアルを参考にしてください。
あと付け加えるならばSSではなくSBになってるやつはMTBではお馴染みのバンジョーです。
ホースにすでについている丸い奴がバンジョーです。
これは息子のMTBのブレーキを交換した時の画像。ブレーキ交換記事はこちら。XTで、バンジョー仕様ですね。
あとはバンジョーの長さなどのバリエーションでSBLとか色々派生します。しかしここでシマノのすごいなーって思うところはパーツの色がゴールドだったり、シルバーだったりとややこしいところは色で分けてるところ。見ればどの仕様かがわかっちゃうので、型番が削れて見えないよ…て時でもパーツを見れば大体わかっちゃう感じなところですね。ありがたや〜。
って事で、ブレーキホース規格でした!
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!