毎年巡ってくるクリスマス。
いそいそとクリスマスの飾りを初めているわけだが、毎年の楽しみがシトーレン。
毎年12月に入る頃に買いに神戸のフロインドリーブまで車を走らせるわけだが、今年は遅かったか…ネットで10月から予約できたらしい…
もしかしたらコロナの影響で家需要が増えたのかもしれないが、まさかの受付終了…
ドイツ風というかキリスト教的にはクリスマス(キリスト降臨)に向かって毎週末日曜日4週前から祝うアドベント。そのためのお菓子として少しづつ食べていくドイツ菓子、それがシトーレンだったりするわけ。2020年では11月29日が一番目のアドベントとなるわけで、たしかにクリスマス用だが、買いに来るのは遅すぎる…
これは去年の写真…悔しすぎる…今から徐々に食べていき、少しづつ固く濃厚になっていくのを楽しむ…これができないのが悔しすぎる…
職場にもHIPO家のお裾分けを持っていくので、実は待ち遠しくしているファン層がいたりして、今年も数週間前からシトーレン今年も買いに行くんですか〜なんて聞いてくれてたのに…
うちの母もフロインドリーブのシトーレンじゃなきゃあ要らないと言い出す始末…
店先のクリスマスムードが余計に刺さってくるなあ…
って思いながら仕方ないので、パイとかだけ買って帰りますよ…
嫁が店から出てくるまでの間、なんとなくフロインドリーブの中庭で佇んでいると、オリーブの木に蝉の抜け殻がぶら下がっていた。それを見てどこか重なる気がする自分の気持ち、自分の揺れ具合に失笑しそうになるが、大袈裟ではなく在るはずの物が無いというのはなんだか穴が空いた気分。
思えばこんなクリスマスの習慣も26で渡独してからなので、20年もキリスト教徒でもないのに習慣化してるわけで、あの頃のノスタルジーと共に大事な日常となり、家族の行事となってきたわけか…。
幸せというのは特別なものではなく、当然の日常、それとちょっとした楽しみの積み重ねなんだなとシミジミと思いながら、
はたまたこんな習慣がいつしか何を食べるとかから始まり、どこで買うとか、何をするとか形態化していき、
いずれそのうちの一個でも息子が真似たとしたら形態化されたものが形骸化していくのか…
そんなものが寄り集まって窮屈な環境が生まれるのかな…
嫁に呼ばれて我に帰り蝉の抜け殻の元を後にしたそんな休日。
他の店で買って帰ろう!
ではでは皆様にもよきサイクリングライフを〜!